「在留ビザ」は原則的に許可の更新が必要になってきます。
もしも、結婚生活が上手くいっていない状況で許可の更新期限が近くなってきたときについて考えてみましょう。
そのようなときは、許可の更新は可能でしょうか?
結婚生活が上手くいってないときの「在留ビザ」の更新について
具体的な婚姻関係について把握しよう
婚姻関係がどのようになっているかを具体的に把握していきましょう。
要は、破綻関係にあるかどうかを調べるということです。
見るべきポイントの例を以下に述べます。
参考
- 同居している?別居している?
- 別居しているのなら、いつから別居しているのか?(別居期間)
- 夫婦関係を修復しようとしているか?
- 離婚協議中ですか?(裁判や調停はしていませんか?)
主にこれらの部分についてチェックしてみましょう。
そして、結婚から現在までの経緯を含めて結婚生活がどのように変化していったかも調べていくことをオススメします。
後は経済的なところも見ておくようにしましょう。
とりわけ生活費を誰がどのように工面しているかというのがポイントになります。
単に法律上婚姻しているからといって夫婦と認められるわけではない
法律手続き上は夫婦であっても、婚姻関係にあると認められないケースもあります。
ようは共同生活の実態がどうなっているかという部分が見られるからです。
共同して生活を営んでいますか?
夫婦間で心の溝はありませんか?
夫婦生活が上手くいっているといえるかどうかが重要です。
仮に今は上手くいっていないとしても、関係を修復するような努力をしていますでしょうか?
まずは共同生活の実態をチェックしていくことが大切です。
これらの部分を総合的に判断して結婚生活が順調なのか、はたまた破綻関係にあるのかをみていくことになります。
在留資格の更新許可期限が迫ってきたらどうするか?
実態をともなった夫婦生活というのが大切です。
そしで、婚姻関係が破綻していると見られる場合には更新許可が認められないことも考えられます。
反対に、今は婚姻生活が破綻していたとしても、回復する見込みがあると判断されれば更新許可が受けられることもあります。
まずは更新許可の可能性について検討してみましょう。
そして、更新許可の可能性が低いと考えるのであれば、他の在留資格への変更を検討していくことも必要になってきます。
まとめ
まずは今時点における夫婦関係をしっかり見直してみましょう。
- 婚姻生活が破綻しているか?
- 破綻していても回復する意思や見込みがあるか?
これら2つのポイントから夫婦関係を見ていってみてください。
仲良く生活できているのであれば問題はありません。
別居状態が長く続いており、お互いが独立して生計を立てているという状況だと婚姻生活が破綻していると見受けられる可能性もあります。
もしも、仮に単身赴任などといったケースであれば、それを証明する必要もでてきます。
人それぞれおかれている環境が違います。
在留ビザ更新許可でお困りごとがあれば、専門家である行政書士へ御相談ください。