外国人留学生が学校(大学や専門学校)を中退してしまったらどうなってしまうのでしょうか?
誰しもが無事に卒業できれば良いのですが、
学校生活に馴染めなかったり、勉強についていけなかったりなど、
学生生活においても何らかの問題や悩みを抱えることもあるでしょう。
この記事では、学校を中退してしまった外国人留学生が、中退後にどのような対応をして良いか記載しました。
留学生が中退すると「留学ビザ」はどうなる
留学生は学校で教育を受ける学生です。
学校(大学・専門学校)を中退するということは、留学生としての身分を失うことを意味します。
ですので、在留資格取り消しの対象となってしまうわけです。
在留資格取り消しの対象となるのは、「正当な理由なく、在留資格として認められる活動を行っていない状態になってから3ヶ月経過した場合」と定められています。
そもそも「留学ビザ」で働くことはできるのか?
「留学ビザ」を持っているということだけでは、原則働くとこは出来ません。
もしも、バイトやパートとして働くのであれば「資格外活動許可」を取得しなければいけません。
それでも、就労可能時間は1週間28時間以内です。
(※学校が規則で定める長期休暇期間であれば、1週間40時間)
中退した後もバイトは継続できるの?
留学生がバイトをするには「資格外活動許可」が必要です。
そして、その「資格外活動許可」は「留学ビザ」に基づいて許可されていると考えなくていけません。
ですので、学校を中退して「留学ビザ」が取り消されてしまった場合はバイトとしてはたらくことは不可能となります。
学校(大学・専門学校)を中退しても日本に在留できるの?
在留資格の変更を行う必要があります。
一般的には日本の企業に就職することにより就労系ビザの取得可能性を探ることになります。
ただし、多くの在留資格は「大学の卒業」や「特定の免許取得」が求められています。
ですので、学校を中退してしまった留学生にとって、引き続き日本に在留するということは非常に難しいと考えられます。
まとめ
将来的に日本で在留し続けたいのであれば、大学(専門学校)中退という選択は避けるべきでしょう。
学生生活に上手く馴染めないケースもあり、それは外国人留学生にとって非常に酷な話かもしれません。
ただ、外国人留学生にはそれ相応の覚悟を持って学業に励んでもらいたいところです。
参考
- 中退してしまうと原則在留資格取消し事由の対象となってしまう。
- 中退した後はバイト活動もできない。
- 日本在留を希望する場合は日本企業への就職を検討していくことになる。しかし、その道は非常に険しい。